布団リフォームの訪問販売で高額請求

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高齢者は訪問販売に気を付けましょう

訪問販売はその場の流れでつい契約をしてしまう方がいます。あとから冷静になって後悔することもあります。

先日、認知症の疑いのある父が母の留守中に布団リフォームで30万円の契約を結んでしまいました。うちは決して裕福な家庭ではありません。30万円という高額な買い物なんて今まで車以外でしたことはありません。契約に至るまでたった1日で時間もほんの数時間だと思います。その間にそこまで信用させるというのはよほど言葉巧みなのでしょう。退職し、話し相手のいない状況で突然やってきた話の上手い訪問者に心を許してしまいました。

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悪徳商法ではない?

訪問販売でいわゆる悪徳商法によって契約をするとき店舗がなかったり、電話番号が使われていなかったりすることもよくあるようですが、父が契約をした会社はちゃんと店舗があり、電話も繋がります。長いこと営業しているようですし、本当に布団のリフォームをしたいという人にとっては親身になって話を聞いてくれる良い会社なのかもしれません。布団のリフォームというのは物により値段が全然違います。そのため、悪徳業者ではなく、ただ高額なだけだったのかもしれません。しかし、布団カバーを契約特典としてプレゼントするというのは悪徳商法でよくある手口のようです。

布団の打ち直しの相場を調べてみると、確かに高額なものだと十数万円というものはありました。羽毛布団ではないのに30万は高い気がしますよね・・・布団の枚数が増えるという契約で相場がわからないのでなんとも言えませんが。

クーリングオフの手続き

クーリングオフは訪問販売なら8日以内(キャッチセールス等も対象)に行えます。

結局うちの場合はクーリングオフすることにしました。父を説得するのに時間はかかりましたが、契約した会社はすんなりクーリングオフに応じてくれました。クーリングオフの手続きは内容をハガキに書き、配達記録や簡易書留で送るだけですので想像していたより簡単でした。配達記録・簡易書留の場合は文言まで残りません。念のため送る前にコピーをとりました。電話での契約破棄も可能だそうですが、やはり書面に残しておくのが一番確実です。消費生活センターに電話をすると詳しく教えてくれます。内容証明を使うのが一番良さそうですが、消費生活センターでもそこまで勧められませんでした。

お互い痛い思いをすることに・・・

布団の契約では、父が母の反対を押し切り布団を業者に渡してしまいました。母が父を必死に説得しましたが、口論になりもう嫌になってしまって、私が布団のことを知ったのはだいぶ後になってからです。実家に行き説得をしましたが、契約をしてしまった父がなかなか納得しなかったため、時間がかかってクーリングオフの期限ギリギリになってしまいました。父は昔から頑固な性格で亭主関白の家庭です。自分がした契約に文句を付けられるのが気に食わなくてしょうがありません。全く縁もない今回限りの付き合いだというのに布団屋に対する見栄もあったと思います。

期限ギリギリでのクーリングオフのため、業者はすでに布団をリフォーム工場に引き渡していて、布団はカバーがとられて綿の状態になっていました。業者側は手間がかかり、こちらは布団が使い物にならなくなりました。母はもう使える状態ではない布団は要らないというので破棄するしかありません。昔の真綿を使っている良い布団らしいのですが、今回のことがトラウマになり他の業者で布団をリフォームする気にもなりません。

契約特典の新しい布団カバーは母が父に使わせていなかったので綺麗な状態のまま相手に返しました。クーリングオフでは貰ったものを返して、渡したものを引き取り、最初の状態に戻すということが重要で布団の破棄をお願いしたりすると良くないようです。

気づくのが遅いとクーリングオフできない

どの業者かわかりませんが、知人の祖母が訪問販売で100万円の布団を買ったことがあるという話を聞いたこともあります。そのまま布団は使っていたようですが、100万円の布団は高いですよね。きっと家族が知っていたら買うのを止めたと思います。「高齢者がした契約に気づくのが遅くすでにクーリングオフできなかった」というケースが一番多いかもしれません。

ちなみに父があまりにも納得しなかったので、警察にも電話してみましたが、金銭が絡んだことに関しては関与できないのだそうです。こういった類は家族でなんとかするしかありません。

今回の業者はクーリングオフの応対も丁寧で、たまたま悪質な業者ではなかったのかもしれません。しかし、訪問販売をしている中には悪徳業者が必ずいますので、十分に気を付ける必要があります。