24時間換気の必要性
今は建築基準法で24時間換気が義務付けられています。その主な理由は建材に含まれるホルムアルデヒド等によって引き起こされるシックハウス症候群を予防するためです。また、昔の家と違い高気密高断熱となった住宅は結露しやすく、カビも発生しやすくなっています。結露やカビを防ぎ家を傷みにくくするという理由もあります。
24時間換気システムは2時間に1回の割合で建物内の空気を新鮮な空気に入れ替えます。
計画換気システムは第一種換気、第二種換気、第三種換気の三種類があり、給気や排気に機械ファンを使うかどうかでわかれています。
住宅では第三種換気システムが一般的。給気口から自然風を取り入れて、換気ファンから排気します。電気代も安くなっています。
我が家の給気口
(日本電興株式会社のPM2.5対策フィルター付レジスター自然給気口)
真ん中を押して閉めることもできます。
開き方は全開、中開、小開の3段階。
こちらの四角い給気口が壁の上の方についています。リビングには2つ、各部屋には1つずつ。この給気口から空気を取り入れてトイレ、浴室、キッチンなどの換気扇をまわすことで建物の空気が排出されます。
24時間換気の問題点!部屋が乾燥する
24時間換気システムのおかげで家の中は新鮮な空気が巡り、快適な環境を保てそうですが、空気が乾燥するという問題にぶつかることもあります。
地域によると思いますが、新潟に住む私たちはこの乾燥に悩まされました。
給気口から家の中に外の冷たい空気が入ってきます。冷たい空気は蒸気が少なく、暖かい部屋の中に少ししか水分が入らない空気が入ってくると、部屋の湿度が下がります。
新築後すぐに引越をして約一か月後、喉が乾燥して風邪をひいてしまい、家族全員しばらく咳がつづきました。
喉の痛みを感じてから加湿空気清浄機を買いました。
加湿機能をつけることで喉の痛みは緩和し、それから乾燥する季節とエアコンの暖房をつけるときは加湿もするようにしています。
春先に風邪をひいたことで急遽電気屋に加湿器を買いに行ったら、季節柄加湿器は置いておらず、空気清浄機に加湿機能があるものしかありませんでした。インターネットではいつでも加湿器を買えたかもしれません。一台だけでは足りず秋になり加湿器も追加購入しました。
新鮮な空気で気持ちよく快適に
24時間換気に対応しているからといって、給気口を閉じたり、換気ファンをまわさずに家を閉め切った状態にしておけば換気は行われません。
イシカワではシックハウス対策として科学物質の発散が少ないホルムアルデヒド吸着石膏ボードやF☆☆☆☆建材を使用しています。同じように対策している施工業者も多々あります。しかし、家だけでなく、家具やカビやダニなどが原因のシックハウス症候群もあるため24時間換気を行うことは大切ですね。