曲がり角の大きい踊り場で安心
家を建てるときにバリアフリーを意識していなければ、階段はそれほど重視しない場所です。とくに20代、30代くらいで足腰に問題をかかえてない人にとっては、階段の踊り場なんて見落としがち。
U字階段のような曲がる形の階段には四角い広い踊り場があった方が踏み外しにくくなり、万が一転落した場合でもその踊り場でとまるので踊り場の小さい階段より安全です。
【四角の踊り場がある家】
階段をあがると曲がり角に広い踊り場があります。
【踊り場が三角の家】
写真上はイシカワ西展示場の階段で下は我が家の階段です。
階段の踊り場を広く取りたくても、その分廊下や部屋を狭くしないといけないこともあり、面積と相談しなくてはなりませんし、三角形の方が一般的な住宅でよくみる階段です。
我が家の階段については階段には踊り場が必要?で詳しく載せています。
手すりの位置が違う
四角い踊り場のある階段だと内側に手すりがついています。小さくまわって上り下りします。
対して、三角形の踊り場だと手すりは外側についており、大きくまわって上り下りします。これは三角形のステップだと内側が狭くなっているため、内側を歩くと足を踏み外しやすくなるためです。
四角の階段は曲がり角でもステップが広いので内側を通っても安全で、わざわざ外側を通って大回りする必要はありません。
階段にあう手すりがつけられているので、お年寄りでも手すりにつかまって上ったり、下りたりすれば、三角形のステップ階段でも踏み外さずに済みますが、心配なら曲がり角は四角にした方が良いですね。
踊り場が広いからといって物を置くのはNG
四角い踊り場の家でたまにみかけるのは踊り場に物を置いている光景。一時的なものではなく、ずっとそこに置き続けて定位置になっています。冷蔵庫に入らない野菜を置くのに部屋の中が暖かいから、冷たい場所に置こうとして階段になり、階段が野菜で埋まりひな壇のようになっていることも…
確かに内側をまわれば外側はとおりませんし、そのスペースが無駄に感じるかもしれません。踊り場は物が溢れてきたら恰好の置き場になります。しかし、安全な踊り場も物が置かれていることで躓くリスクが増えとても危険です。
また、階段の横や四角い踊り場の前に本棚をつくるケースがあります。見た目もオシャレで、他のスペースを必要としないとても良い収納方法ですが、本の出し入れの際には転落しないように十分気をつける必要があります。