気に入った家に住めないことが決定したら、気を取り直してまた家を探さなくてはなりません。
このときまだ私たちには『注文住宅』という選択肢がみえていませんでした。なぜなら、夫は仕事が忙しい時期で家を建てるパワーがなかったからです。「色んなところと契約する力がない」「建売の方が面倒がない」「安い」そういった理由で建売を探していました。
住宅ローンを組むのは夫です。そのため、私は家のことは口を出せませんでしたので建売にして当たり前なのだと思っていました。
探しても探しても気に入る建売がみつかりません。家はいいなと思っても、立地がよくなかったりして最初の建売ほどの物件には出会えませんでした。なかなかその住宅が諦めきれなくて吹っ切れなかったのですが、「私たちとあの家は縁がなかった」「あそこに住んでいたらご近所トラブルが起きたかもしれない」という風に自分に言い聞かせることにしました。
気に入る建売がみつからない。妥協案がなかなかない。そこで初めて自分で家を建てるという選択肢が出てきたのです。